質問のレベルアップ
こんにちは!ブログを開いていただき、ありがとうございます!
先日は台風4号の影響で玉名高校は休校でしたが、多くの生徒が東進に来校して頑張っていました。
質問をたくさん持ってきてくれたので先生たちも大忙しです💦
でも、こういう忙しさは逆に嬉しいですね。
みなさんが頑張っている様子を感じることができるからです。
「質問を持ってくる」=「わからないところがある」ということです。
わからないところを発見できたということは、それだけ勉強しているということだと思います。勉強しなければ、わかっているところとそうでないところの区別もつきませんからね。
そういう意味では、先日の校舎の様子は素晴らしいと思いました。
さて、今回のブログではその質問対応の時に感じたことを書こうと思います。
いろんな生徒の質問対応をしていると質問の仕方も様々だと気づきます。
私なりに、生徒の質問の仕方を2つのタイプに分けてみました。
端的に言うと、「Ⓐ問題が解けるようになる質問の仕方」と「Ⓑ問題が解けるようにならない質問の仕方」です。
では、それぞれがどのような質問の仕方なのか具体的に言いますね。みなさんも、自分がⒶⒷどちらにあてはまるのか、思い返しながら読んでみてください。
具体例として、次のような問題の質問対応の場面とします。
数学Ⅰ「2次関数」の山場となる問題です。場合分けが必要なので、苦労する生徒も多い問題です。
まずはⒷから。
「先生、この問題がわかりません」と、問題文が書かれたノートを見せます。
ごくごく普通の質問の仕方に思えます。
私が思うこの質問の仕方の問題点は、ノートに問題文しか書いていない状態で質問しているという点です。これでは、問題を解くとき自分がどこで躓いているのか自覚できません。
このような状態で質問を受けた時、私は必ず「どこまで自分で考えたの?」と聞き返します。
私の逆質問に対して、「~~まで考えたんですけど、その先が…」というような返答があるのならまだマシです。しかし、一番よくないパターンは「最初からわかりません…」というように自分の考えたことが見えないものです。
では、「最初からわかりません…」という状態で質問すると、何がよくないのでしょう。
この状態では、聞くときに先生の説明を聞き続けることしかできませんよね。それって結構きつくないですか?
この問題で例えると、解くためには平方完成と場合分けという2つのステップがありますが、その最初から最後までを「聞く」のみで理解しようとするのは難しいと思います。
一方Ⓐは
自分の考えを含んだ質問をします。それはノートを見れば明らかです。問題文とともに途中まで自分で考えた跡が残っています。
この問題で例えれば質問の仕方は「平方完成まで考えたんですけど、その先の場合分けの仕方がわかりません」という感じです。
このように質問をすれば、少なくとも先生の説明をずっと聞いているという状態ではなくなります。
さらに、最も重要なことは、先生の説明を聞きながら自分の考えと照らし合わせることができるということです。自分の解法のどこが間違っていたのか、どこで躓いていたのかをより明確にすることができます。
いかがだったでしょうか。
ⒶとⒷの違いは、イメージできましたか。
大切なことは、「自分の考えを含むこと」でしたね。
これは、東進で質問するときに限った話ではありませんよ。あらゆる場面で大切なことです。
わからないことを人に尋ねるとき、人の考えを聞きたいとき、
「~~がわかりません」「○○さんはどう思いますか」と質問するのも悪くはないですが、同じことを質問するなら、「私は~~のように考えたんですけど、この先を教えてください」「私は~~と思うんですけど、○○さんはどう考えますか」と質問できると素晴らしいですね。
ぜひ一度実践してみてください。
きっと得られるものが変わるはずです。
校舎長