意味をもつこと

ブログを見てくださっている皆さんこんにちは!担任助手の龍野です🐼

 

もうすぐ4月ですね、卒業した皆さん、入学する皆さん、新学年を迎える皆さん、おめでとうございます!🌸

 

今年度一年間、高校3年生の担当をさせていただいて、頑張って志望校をつかみ取ろうとする皆さんの姿を間近で見て、とても学ぶことも感じることも多かったです。本当にありがとうございました!

 

さて、クラスが変わったり進学先が決まったりと新しい環境に飛び込むこの季節ですが、ワクワクすることもある一方で今後うまくやっていけるかといった不安がある人もいると思います。

ブログを振り返ってみると昨年の私は心理学の帰属についてお話していたので、重なる部分もありますが今年は他の心理学の考え方を紹介してみようと思います。

意味への意思

ロゴセラピーという心理療法を提唱したヴィクトール・フランクルという心理学者は、

 

人間はいかなる状況でもその出来事に対して意味を見出す力を持つ

 

という理論を築きました。

 

フランクル自体、家族と強制収容所に収容され家族と死別する経験をしたなか生き抜いてきた学者です。その中で、どんな状況でも人はそれに意味を見出す自由を持っていて、その意味こそが未来へと進む原動力になるというこの考え方を生み出しました。

「意味への意思(will to meaning)」という概念なのですが、抽象的なので言いたいことをぎゅっとまとめると

 

意味と与えられるものではなくて主体的に見出すもので、

「こんな行動に意味があるのか」「やる価値なんてあるのか」

悩むよりも行動そのものを通して意味は後から構築されていく

 

ということです。

 

同じ出来事を体験しても、それが“価値ある挑戦”だったと言う人もいれば、“無駄だった”と言う人もいる。

意味は絶対的なものではなく、後から言語化して構成されるものであるということです。

意味はあとからついてくるもの

意味があるか考えるよりも「やってみた」行動そのものに価値がある

実は「あれって意味あったんだな」と思えることって多くありませんか?

 

なんとなくいつもと違う道を帰ってみたらこんなお店あったんだなって気づいてそのあと行ってみたりしてワクワクしたことで、心の余白を作ったり。

 

勉強でも、

特に目的無くパラパラめくった英単語帳がその時は覚えてもなかったけど模試やテストでふと見覚えがあって意味が思い出せた。

解き方があんまり理解できないまま「とりあえず手を動かして」やってみていたら、ふと「そういうことか!」と繋がる。

 

私自身も最近あったのは、別にリーダーをする意思がなかったのに仕方なくやった仕事が結果に繋がって、就活やその他いろんなところで自分の大きなアピールポイントに繋がった、みたいな経験があります。

 

意味なんてないように見える日常のどれも、後から「あれがあったから今がある」と感じられることが沢山あります。

受容的ともいわれそうですが、だからこそ目の前のことに少しだけ意識を向けてみて「意味があるかどうか」じゃなく「少しでも動けるか」を大切にしてほしいなと思います。何でもない行動にも自分なりの意味を後からつけてあげることが出来るんです。

最後に

「意味はあとからついてくる」と言っても、その意味がいつも前向きだったり、ハッピーだったりするとは限りません。「何だったんだろう…」と思ったままだったり「自分ダメだったな…」の出来事もあります。

でも、意味は“今この瞬間”につけなければならないものではないし、更新されて時間が経ってから見えるものでもあると思います。

 

これまで得た経験も、知識も、友達も、思い出も、大切に抱えて意味のあるものだったといえる素敵な人生にしてください!そしてワクワクする気持ちを大切に、ぜひいろんなことに挑戦してみてくださいね!

皆さんの春が、素敵な時間になりますように🌸

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