目標は人に話すな!!!

こんにちは!担任助手の井上です。

最近は、湿気が高い日が続いてとても暑く感じますね。

暑くて、室内から出たくないと思っている人が多いと思いますが、夏風邪等には十分気を付けて過ごしてください。

人に話した目標は達成しにくい!?

目標を達成するために「人に言う」ことが正しいと思っている人はたくさんいます。

「一日〇時間勉強する」「〇Kg痩せる」「毎日〇〇を続ける」

様々な目標があります。

目標を宣言する⇒自分にプレッシャーをかける⇒達成できる、という考えですね。

                         

でもそれって実は逆効果!?

                        

2009年にドイツの心理学者、Peter Gollwitzer(ピーター・ゴルウィツァー)が論文を出しています。

その論文の内容は次の通りです。

①163人の学生に「達成したい目標」を書いてもらう

②無造作に学生を2つのグループに分ける

③Aチームの学生にはその目標をみんなに宣言してもらい、Bチームの学生は目標を誰にも言わないこととする

④その後、45分間時間を与え、途中でやめても構わないと伝えられたうえで、目標達成に向けた作業をしてもらう

                          

この実験の結果はどうなったと思いますか?

Aチームの学生のほうが長時間、作業を続けることができたと思いますよね。

しかし、結果は逆なんです!!!!

Aチームの学生は、平均33分間で作業をやめ、Bチームの学生は全員が最後まで続けました。

さらに驚くべきことに、実験後に目標について尋ねると、Aチームの学生は「目標に近づいた」、Bチームの学生は「目標にはまだまだ遠い」と答えた人が多かったのです。

なぜこのような結果になったのかというと、目標を人に言うことで満足感を得てしまったということですね。

具体的に言えば、目標を人に宣言してしまうことで、目標の一部を達成したと錯覚してしまうのです。

じゃあ、どうすれば、、、??

目標を人に話すなって、そんなの無理ですよ!!ってなりますよね。

受験勉強においての目標といえば、志望校に合格すること。

志望校を周りの人に伝えておくと、様々なアドバイスがもらえます。

私自身も、受験勉強しながら人に目標を言わないということは不可能だと思います。

もし、どうしても人に目標を言わなければならないとき、「マラソン大会に出たくて走らなければならない、もし怠けていたら叱ってくれ」というように言えばいいそうです。

やるべきことができていなかったとき、罰のようなものを課すようしたらいいということですね。

また、このようにわざわざ言わなくても、皆さんがこの話を知っていてくれるだけでもいいかもしれません。

この話を知っているかどうかで、人に目標を話した時、意識の差が出てくると思います。

                            

これは、一つの実験であり、すべての人に当てはまるわけではありません。

Aチームの学生の中にも45分間、作業をやり切った人はいるはずです。

面白い実験の話を聞いた、程度に覚えておいてください。

終わりに

定期考査も終わり、もうすぐ夏休みがやってきます。

3年生にとっては、特に重要な時期ですね。

1,2年生もしっかり予定を立てて、やるべきことことを明確にし、取り組んでいきましょう。

絶対に達成したい目標は人には言わないほうがいいかも!?

長い夏休みですが、一緒に頑張っていきましょう!!

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