教員採用試験ってどんな試験?
こんにちは!ブログを開いていただきありがとうございます!
夏休みが終わりましたね。
本校舎では、玉名高校の夏休み中に、宿題イベント、夏期集中特訓、BINGOイベントを実施しました。どのイベントもたくさんの生徒が意欲的に参加してくれてとても嬉しく思います。
イベントに参加できなかった生徒も、それぞれが取り組むべき課題に向かって頑張ったことでしょう。
夏休み中の自分の頑張りに点数をつけるとしたら、何点をつけますか?
学習したことを振り返り、よい2学期がスタートできるようにしてくださいね。
私はこの夏に教員採用試験を受験しました。
そこで、今回は教員採用試験がどのような試験なのか少しだけ紹介しようと思います。
教員になりたいと考えている人や教育学部に進もうと考えている人は、参考にしていただけたらと思います。
教職教養
採用試験は自治体によって方式は異なりますが、多くの自治体で出題されているものの一つに『教職教養』があります。
教員採用試験で課される「教職教養」とは、簡単に言えば、教師の仕事をするうえで身に付けておくべき「教育に関する知識・教養」のことです。
主には、教育法規、教育原理、教育心理、教育史、教育時事、各自治体の教育施策、の分野から出題されます。
ちょっとだけ問題にチャレンジしてみましょう!
1⃣次の(1)~(6)は、法令の条文の一部である。該当する法令名を、下の①~⑨からそれぞれ1つずつ選び、番号で答えなさい。
(1)すべて児童は、児童の権利に関する条約の精神にのつとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。
(2)何人も、公務員の不法行為により、損害を受けた時は、法律の定めることにより、国または公共団体に、その賠償を求めることができる。
(3)公立の小学校等の教諭等の任命権者は、児童、生徒または幼児(以下「児童等」という。)に対する指導が不適切であると認定した教諭等に対して、その能力、適性等に応じて、当該指導の改善を図るために必要な事項に関する研修(以下「指導改善研修」という。)を実施しなければならない。
(4)職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする。
(5)特別支援学校は、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者または病弱者(身体虚弱者を含む。以下同じ。)に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とする。
(6)法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。
①国家賠償法 ②日本国憲法 ③教育基本法 ④学校教育法 ⑤教育公務員特例法 ⑥地方公務員法 ⑦地方自治法 ⑧児童福祉法 ⑨児童虐待の防止等に関する法律
いかがでしたか?答えはブログの最後に載せているので答え合わせしてみてください!
答えはここをクリックこれは分野で言えば「教育法規」の問題です。
なんとなく分かるものもあれば、知っておかないと分からないものもありますよね。
例えば、(1)では「すべて児童は、…」と条文が始まっており、児童に関する法律であると予想がつくので、⑧児童福祉法か⑨児童虐待の防止等に関する法律に絞ることができます。
では、(2)はどうでしょう。
「…その賠償を求めることができる。」とあるから、①の国家賠償法だ!と思ってしまいます。
しかし、正解は②の日本国憲法なんです。引っかかりますよね。
いかがでしたか?6問中何問正答できたでしょうか。
自治体にもよりますが、教育法規の内容は教職教養の試験の中でも比較的出題数が多いです。
また、教員採用試験に限らず公務員試験にも法規の問題が数多く出題されています。
高校生のみなさんは受験を経て大学生になれば、次は社会人になるための試験が待っています。
今自分が就きたいと考えている職業には、どんな資格が必要か、どういう試験に合格すればいいのか、など今のうちに調べておくといいですよ。
問題の答え
(1)⇒⑧ (2)⇒② (3)⇒⑤ (4)⇒⑥ (5)⇒④ (6)⇒③
校舎長