メタ認知 その1

こんにちは!ブログを開いていただき、ありがとうございます!

 

8月になりました。私事ですが、8月は自身の研究の中間発表があります。

担当の生徒に口うるさく「計画立てて勉強しよう」と言っているので、私も背筋を正して生徒に負けないように頑張ろうと思います。

 

さて、今回は自身の研究とも少し関連のある「メタ認知」について書こうと思います。

 

  

まず「認知」とは、ここでは見る・聞く・読む・話す・書く・計算するなど頭を働かせる活動全般を指します。

それに、metaという接頭語の「一段高いところから考える」「俯瞰的にものを見る」という意味が付け加わり、「メタ認知」という言葉が生まれました。

つまり「メタ認知」とは「認知についての認知」です。学習場面について言うと、学習内容をちゃんと理解できているかを自分が認識することとなります。

 

みなさんは、勉強していてこのような経験はありませんか?

自分が何が分かっていないか分からない

この状態はメタ認知が十分に働いていない状態です。

 

分かっていないところを勉強したいのに、それがわかっていなければ何から始めたらいいのか分からなくなり、勉強のモチベーションも下がってしまいますね。

逆に分かっていないところを分かっていれば、そこを中心に勉強することができるので効率よく勉強できます。

 

以上のようにメタ認知は学習する上でとても重要なものなのです。

 

 

 

では、メタ認知を育むためにはどうしたらよいのでしょうか。

 

そこでキーとなるのが「メタ認知的知識」「メタ認知的活動」です。

 

就学前の幼児は、「自分は聞いたことはすべてわかっている」と思いがちですが、年齢が上がるにつれて自分には覚えられないこともある、理解できないことがあることに気づき始めます。覚えられないことは記憶だけに頼らず記録しておけばよいわからないことがあったら先生やわかっている友達に質問すればよいといった学習方略を知るようになります。

 

この学習方略(=学習を有効に進めるための方法)がすなわちメタ認知的知識です。メタ認知的知識を多く有している人ほど、効率的に学習を進めることができます

 

東進でも、例えば受講の場面では分からない箇所を何度も再生しなおして理解しようとしますよね。分からない箇所はもう一度聞けばよいという学習方略をもっているから自然とそういう行動をとるのです。

 

また、メタ認知的知識(学習方略)は個人によっても異なります。英単語を覚えることが得意な人と苦手な人とでは勉強の仕方は違いますよね。自分は単語帳を見るよりも書いて覚えた方が覚えやすいだとか、はたまた声に出した方が自分に合っているだとか、苦手な人ほど自分の特性を理解して学習方略を見つけなければなりません

 

 

目の前の学習内容をしっかりと理解することに集中しながらも、時には自分の学習方法を俯瞰的に見てみましょう。どうすればよりよく理解できるのかを考えて工夫することがとても重要です。

 

 

今回はこのあたりで。

次回はもう一つのポイント「メタ認知的活動」について書こうと思います。

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