メタ認知 その2
こんにちは!ブログを開いていただき、ありがとうございます!
今回のテーマは前回に引き続き「メタ認知」です。
前回のブログをご覧いただいた後に、今回のブログを読んでいただくとより深くメタ認知について理解していただけると思います。
前回のブログはこちらから☞(メタ認知 その1)
メタ認知を育むためのポイントは2つありました。
一つが前回ご紹介した「メタ認知的知識」、
そしてもう一つが今回ご紹介する「メタ認知的活動」です。
メタ認知的活動は「モニタリング」と「コントロール」という2つの活動に大別されます。
モニタリング
例えば、英語の長文を読みながら上手に解釈できない箇所があったとします。当然私たちは、何が原因となってその箇所が読み取れないのか考えますよね。それは単語や熟語だったり、文法や文の修飾構造だったりさまざま考えられます。原因がこれだと定まる場合もあれば、原因が何かも分からないことだってあるでしょう。
このように、私たちは学習するときに連続的に理解状態の評価を行います。これがモニタリングです。完璧に理解したと判断するのもモニタリングであり、理解できなければ、何が原因なのか、どの程度まで理解できているのかを判断するのもモニタリングに含まれます。
コントロール
一方のコントロールは、モニタリング後の行動と捉えると理解しやすいと思います。例えば、モニタリングの結果、長文を上手に解釈できない原因が文構造を理解できていなかったことだと判明したとします。すると次の瞬間には、私たちは文法書や辞書を使って調べるでしょう。
このように、モニタリングの結果を受け行動や認知を調節することをコントロールと言います。モニタリングの結果、原因が判明しなければ、「先生や友達に尋ねる」こともコントロールの一つと言えます。
メタ認知的活動はモニタリングとコントロールを主な活動として次図のように断続的に行うことができます。
特に「理解していない」から「理解している」に変えるには、モニタリングとコントロールを何度も何度も行うことが重要です。
モニタリング🔁コントロール
数学の問題を解くときに「理解したつもり」状態だったことはありませんか?説明を聞いているときは理解できたけど、いざ類題を解くとなると全然手が進まない…なんて経験は誰しもあると思います。よく言う「わかる」と「できる」は別物というやつです。
この状態は、要は「まだ理解できていない」のです。
ただ、理解している状態までもう一歩のところまで来ています。
みなさんには、そのもう一歩をモニタリングとコントロールを使って踏み出してほしいです。
①分からない問題があった(モニタリング)
②担任助手の先生に質問した(コントロール)
ここで終わっていませんか?
③先生の解説を聞いて本当に分かったのか、もう一度自分の力で解いて理解状態を評価(再モニタリング)
最低ここまでやり抜きましょう!
きっと理解のレベルが格段に違っていますよ!
2回にわたってご紹介したメタ認知はいかがだったでしょうか。
今すぐ実践できるものなので、ぜひ自分の勉強に生かしてみてください!
参考文献:深谷達史(2016)『メタ認知の促進と育成』北大路書房
校舎長