「本番でできない」をなくす!

こんにちは!担任助手の姉川です。

文化祭が終わり、入試本番まで刻一刻と迫ってきていますね。

皆さんは、普段の授業に加えて、模試の結果が返ってきたり、「夏に頑張ったのに、まだ点数が伸びない…」と焦りを感じ始めたりする頃かもしれません。

中には、「演習ではできていたのに、本番ではできなかった...」という人もいるかと思います。

私も、まさに最近「練習ではできたのに本番ではできなかった」ことがありました。

今日は、その経験を踏まえて「演習ではできていたのに本番になるとできなくなる」ことについて書いていこうと思います。

本番になるとできなくなる...

先日、私は趣味で続けているソフトテニスの大会に出場しました。

日頃の練習では、サーブもレシーブも、狙ったところにきっちり打ち込めていました。

ペアとの連携もバッチリで、「この調子なら、結構いけるぞ!」と手応えさえ感じていました。

ところが、いざ本番の試合が始まると、練習でできていたはずの動作が全くできませんでした。

練習では入っていたサーブが、試合になると全く入らない。

緊張で体がガチガチになり、頭でわかっているのに、手足が動かない。

結果は散々でした…。

「わかっている」と「できる」は全く違う

この私の体験談は、まさに皆さんが今、感じているかもしれない「本番の壁」と同じではないでしょうか。

夏に猛勉強して知識を詰め込んだ皆さんの中には、こんな経験がある人がいるはずです。

「単語はたくさん覚えた」(でも長文を読むときにスッと出てこない)

「問題集を一周した」(でも模試になると解法が思いつかない)

「知識」と「得点力」の間のこの大きな溝こそが、私を苦しめたテニスの「本番の壁」であり、皆さんの課題でもあります。

練習や普段の勉強では「できるはず」で終わってしまいますが、入試というプレッシャーのかかった本番で、制限時間内にその知識を「使いこなせるか」が全てです。

練習の成果を点数に変えるために、この秋から皆さんが取り組むべき、「本番で点を取る」ための具体的な意識改革を提案します。

1.「正解」ではなく「手順」をルーティン化する

私のテニスの失敗は、「打つ」という動作に意識が集中しすぎて、「足をこう動かして、このタイミングでラケットを振り抜く」という手順が抜けていたことにありました。

勉強も同じです。復習の際、「正解だったかどうか」よりも、「この解法をたどる手順は正しかったか?」に注目してください。

英語の長文:例えば、「最初に見出しを読んで、次に接続詞に印をつけて、最後に設問をチェック…」という解く手順を毎回徹底しているかどうか。

数学の記述:「なぜこの公式を選んだのか」、「次の式変形に移る根拠は何か」という思考の流れを意識して、無意識でも正しい手順を踏めるまで、反復練習することが大切です。

2.本番環境で「試行錯誤」する機会を増やす

本番で力を出すためには、模試や過去問演習をただの練習としてではなく、”本番を想定した練習”として行うことです。

本番を想定して時間制限とプレッシャーを自分にかけて練習する機会を増やしましょう。

例えば、いつもより5分でも10分でも短い時間で解き終える練習をしたり、本番で起こりそうなネガティブな状況(「1つ前のテストの感触があまり良くなかった...」など)をイメージして解いたりするといいと思います!

さらに、練習で本番を想定するためには、次の2つを意識してください。

  1. 想定外の行動プランを決めておく: テニスで「風が強い」時と同じで、模試で「見たこともない難問」に出会ったら、「すぐに飛ばして、他の大問で確実に点を取る」と、事前に行動を決めておく。
  2. 本番の「不自由さ」を再現する: 本番と同じように机の上を必要最低限にし、休み時間も次の科目の準備以外は何もしないなど、「いつもの自分」のルーティンを崩さない練習をする。

本番でしか発生しない焦りや判断ミスを、事前に経験しておくことで、本当の入試で平常心で臨めるようになります。

ぜひ参考にしてみてください!

さいごに

「わかっている」と「できる」の溝を埋め、「練習でできたこと」を「本番で確実に得点できる力」に変えるのが、この秋からの勉強のテーマです。

今日から、ただ量をこなすだけでなく、「どうすれば本番で成功するか」を常に意識しながら、目の前の問題に取り組んでみてください。

私も、皆さんが本番で100%の力を出し切れるよう、全力でサポートしていきます。

勉強のことで悩んだり、相談したいことがあれば、いつでも校舎で声をかけてくださいね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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